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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

ヤマハモーターエンジニアリング株式会社新卒採用

若手エンジニア座談会

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これまでで一番印象深かった業務は?

OJTでの学びに力を入れているヤマハモーターエンジニアリングでは、
若手もどんどん最前線のプロジェクトに参加して技術を磨いていきます。
そんな奮闘の思い出を振り返ってもらいました。

(平出)僕が一番に思い出すのは、量産エンジンの始動性評価です。エンジンを始動するためには、雰囲気温度に最適な混合比で燃料を供給する必要があり、そのテストと改善を行うのが始動性評価です。低温室という特殊な部屋で低温や高温の環境を作って評価するのですが、この試験中は室内外の温度差が非常に大きくなるため、体調が崩れないように気を使いましたね。何より、自分が「適合」という判断をすればその仕様で量産が始まるので、緊張感もハンパじゃなかった(笑)。

(石橋)それは緊張しますね。もう実際に市販車で使われているんですか?

(平出)うーん、もう少しかな。今、生産試作の段階なので。ただ、世の中に出ている製品の陰には、こんな苦労がたくさんあるんだなっていうことを実感しましたね。

(佐藤)僕が一番に思い出すのは、パイプの先端にはめるゴムプラグを作ったことです。なぜなら、入社してから初めてゼロの状態から型手配まで、つまり自分一人で設計から試作まで手がけたから。一見、なんてことのない部品に見えるけど、僕が作ったのは車体の先端に取り付ける部品で、外部突起という扱いになるので角の丸さなどに法的な基準があるんです。そこでヤマハ発動機の法規部門の方に確認したり、生産に当たっては実際の工場での工程を考える生産の方とも協議したりと、いろんな人とのつながりができたことも思い出深いですね。入社時の目標だった世の中に出せるものも作れたし、非常にいい経験をさせてもらったなと思っています。

(鈴木)エンジニアってコミュニケーションが大事だなと実感することが多いですよね。以前僕が担当した業務でも、同様の経験をしたことがあります。それは先行開発車両のタンクカバーのモデリング業務だったんですが、通常タンクカバーのように外から見える意匠部分は、デザイン面とか外観の設計がデザイナーから提供されて、それを僕たちが製品として成立するように整えていくんです。ただ、このタンクカバーの時は少し事情が異なっていて、意匠面のデザインは設計者さんの頭の中にしかないと。

(一同)ええ~(笑)

(鈴木)そこで設計者さんと膝を突き合わせて会話しながら、打合せでつかんだイメージをCADで描き、「ここ、もっとこうなんだよ」みたいな試行錯誤を繰り返して、なんとか満足いただけるモデルを完成させることができました。要件が明確でない中で設計を進めることがどんなに難しいかを思い知った仕事だったけど、逆に言えば設計者さん本人ですらカタチにできなかったものを具現化できたわけで、そこに僕らの仕事の価値があるのかなって感じた経験でもありましたね。もちろん、経験や洞察力があればもっとスピーディ-にできたかもしれないけど、すごく貴重な体験をさせてもらったなって思っています。

(栗本)コミュニケーションの大切さは、私も日々実感しています。私の業務では、制御基板に使うマイコンなどを商社経由で調達しているのですが、ソフトが動かない時などに問い合わせすると、商社を間に挟んでメーカーに問い合わせることになるので、どうしても時間がかかってしまうんです。しかも、こちらの聞き方があいまいだと時間をかけて返ってきた回答も的を射てなかったりして。限られた時間の中で、お互いが欲しい情報を得るためにはどうすればいいのか、今でも最適なコミュニケーションの在り方を模索している最中です。

(金原)僕が真っ先に思い浮かべるのは、今の部署に配属されてから2つ目の案件だった完成検査用ソフトですね。バイクのコントローラーが生産されて、実車にのせる前に実施する基板検査で使用するソフトです。検査では、エンジン回転数や各種センサーの状態といった、実際にバイクが走行している模擬的なデータをもとに、基板の回路が正しく動作するかをテストします。

(鈴木)それは、基板に取り付けられているすべての回路を検査するんですか?

(金原)そうです。だから開発プロジェクトも非常に大規模なもので、僕が担当することになったパートだけでも、経験者が150時間くらいかかると見積られていたくらいだったんです。でも、もちろん新人がそんな予定通りに仕事をこなせることはなくて、たぶん2倍くらいの時間がかかっちゃったんじゃないでしょうか。しかも、FMT(フレッシュマン・タスク。自由なものづくりを通じて技術やチームワークを磨く、当社伝統の新人研修)の佳境と重なったものだから、本当に忙しかった(笑)。

(佐藤)あのころか!

(金原)OJT担当の先輩にもすごく助けていただいて迷惑もかけてしまったんだけど、この仕事を乗り切ったことで間違いなくエンジニアとしての自信はついたし、合理的、効率的に仕事を運ぶにはどうすればいいか、たくさんの学びがあった経験でした。

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