二輪車の機動力を活かした活動に期待


「消防活動二輪車」の活用を誓う豊前市長・後藤元秀氏(前列右から3人目)と豊前市議、豊前市消防団の皆さん
消防活動二輪車/豊前市消防団(福岡県豊前市)

ベースは新型「セロー250」。災害時・捜索時の初期活動の迅速化に期待

「セロー250」ベースの「消防活動二輪車」が一般社団法人日本損害保険協会から福岡県豊前市消防団へ寄贈されました。これは日本損害保険協会が、地域の防災力向上などを目的に、全国の自治体や離島に1952年度から毎年、消防自動車や救急自動車をはじめとした消防資機材などを寄贈している事業の一環で、「消防活動二輪車」が寄贈用機材として選ばれるのは初めてのことです。 また、排出ガス規制に適合し2018年8月に発売された新型「セロー250」をベースにした新しい「消防活動二輪車」となります。

2019年2月4日豊前市役所にて各分団長が見守る中、寄贈式が行われ、日本損害保険協会九州支部委員長・大久孝一氏から、豊前市市長・後藤元秀氏と豊前市消防団団長・田中英典氏へ目録が手渡されました。

セローベースの「消防活動二輪車」は、1997年に生産・販売を開始し、これまでに全国各地の消防本部や消防団へ約350台が納車されています。
新型「セロー250」をベースにした「消防活動二輪車」には、一体型のLED赤色警光灯・サイレンスピーカーを初搭載しています。消火器をはじめ、マイクやバックアップ電源装置、収納・着脱性に優れた大容量リアボックスなど、装備は従来のものを受け継いでいます。
「消防活動二輪車」は、ここ最近の大型地震や集中豪雨などの自然災害時に、二輪車ならではの機動力を活かして初期の情報収集や支援活動に使用されている実績があり、寄贈された車両も地域の安全・安心につながることが期待されます。

市民の生命・財産を守るために

豊前市・後藤元秀市長談:
「豊前市は、美しい海と山に囲まれています。近年は自然災害が多く、豊前市消防団が災害救援や被災者の捜索などで活躍してくれています。今回『消防活動二輪車』を寄贈いただいたことで市民の生命・財産を守るために活かしていきたいと思います」

災害現場への急行、行方不明者の捜索に活用したい

豊前市消防団・田中英典団長談:
「火災のみならず、水害や山崩れの際など、道路が寸断されたり、悪路であってもこの『消防活動二輪車』であれば情報収集活動や初期の救護活動に迅速に対応できると思います。
特に、現場に急行できる機動力に期待しています。現状を見ることなく、無線で得るだけの情報では実際の被災状況を把握しきれませんからね。
豊前市は山間部が7割と多く、求菩提山を中心にハイキングが人気で、迷われる方も少なくありません。まずはそのような遭難された方や高齢の行方不明者の捜索に利用していきます。
我が消防団は、バイク好きが多く、皆『消防活動二輪車』に興味津々です。豊前市や消防署の協力を得ながら、『消防活動二輪車』の走行訓練及び団員の技術力向上にも努めていきます」

初の寄贈となる「消防活動二輪車」の活躍に期待

一般社団法人日本損害保険協会 大久孝一九州支部委員長談:
「これまで軽消防自動車や小型動力ポンプなどを寄贈してきましたが、東日本大震災や熊本地震など、自然災害時における二輪車の高い機動力を活かした初期活動の有用性を拝見し、日本損害保険協会として初めて『消防活動二輪車』を寄贈することにしました。
豊前市消防団の皆さんは、バイクに関心を寄せる方が多いようで、とても喜んでくださっており、その生き生きとした様子を拝見するに、『消防活動二輪車』をお贈りして本当に良かったと思っています。
万が一の際には、その性能をいかんなく発揮して、地域の安全・安心のために少しでも役立つことを期待しています。これからも『消防活動二輪車』を消防資機材の一つとして、導入先のニーズに合わせて寄贈することを検討してまいります」
「第3次排出ガス規制」に適合した「セロ−250」ベースの消防活動二輪車
一体型のLED赤色警光灯とサイレンスピーカー
資器材の収納などに便利なサイドバッグと収納・着脱性に優れた大容量47Lリアボックス
サイドバッグには消火器(3型)とバックアップ電源装置が収められている
贈呈式の様子。左から大久委員長、後藤市長、田中団長
「消防活動二輪車」を前に操作方法や装備について熱心に聞き入る消防団の皆さん