[E054]消防用 LED可搬式投光器/生駒市消防本部消防署南分署様
信号が音と光で確実に伝わる!
[ 2024年6月取材 ]

濃煙の中での救助訓練でX-BUSTERを使用する様子を見せていただきました。
安全第一の消防活動に役立つ

同じ本部内の別の署でヤマハモーターエンジニアリングのハロゲン投光器を使っていました。使い勝手などの評価を聞いており、改良されたLED版が発売されるということで導入の検討候補に上がりました。近年、市内全域において気密性の高い一般住宅も多く建築されていて、不用意に窓などの開口部を開放すると空気が入り込み火勢を大きくする恐れがあるため、消火戦術の判断が難しい事案も発生するようになりました。
そのことを踏まえて、安全第一を大前提としたこれからの消防活動を考えたとき、「光の使い分けができる」「フックがあり防火服に取り付けられる」「ボタンが手元で操作できる」などの改良点は活動効率の向上が期待できる資器材として、消防車へ積載する運びとなりました。
使いやすく、確実に伝わる「信号連絡機能」
全国共通のロープ信号の合図を、信号連絡機能で行っています。引っ掛かりなどで安定しないロープ信号と違って、X-BUSTERの信号連絡機能は音と光で確実に伝わるのでいいですね。私達が活動方針として大事にしていることの一つに「隊員の安全を確保する」ということもあり、信号連絡機能は現場で大きく役立ちます。

片手ですべての操作ができるのは、画期的

右手でも左手でも、片手ですべての操作ができるのは画期的だと思います。さらにボタンが押しやすくてとても助かります。また、カラビナフックで装着できるため、投光器を持たなくて済むので手が空くのがいいですね。煙などで周りが見えない現場に入るときに手がふさがらないのは安心ですし、捜索もしやすくなります。進入時には自分の足元がしっかり照らされていると安心なので、投光器を下に向けた状態で、胸元に装着しています。
また、これまでは進入時に検索ロープを使っていましたが、X-BUSTERのケーブルに強度があり暗いところで光るので、導入後は検索ロープではなくケーブルを隊員とつないで検索ロープの代わりに使うこともあります。

X-BUSTERで捜索にかかる時間が短くなる

1m先も見えない濃煙の中での要救助者を救助する訓練で使用しています。まずは、熱画像直視装置で屋内のおおよその位置を確認し、X-BUSTERで照らしながら要救助者を捜索していきます。フラッシュライトと比べて照らす範囲が広く、黄色い光が煙の中でも分かりやすいです。訓練の時に気づいたのですが、煙の中だと白い光は乱反射があって、照らしてもほぼ見えないのですが、黄色い光は見えるので捜索時間の短縮が期待できます。

「軽い、これなら屋内進入時に負担にならない」が一番の感想、とお話しいただきました。左から田中様、平田様、池田様ありがとうございました。

生駒市消防本部消防署南分署外観